就職活動中は、不安や焦りで視野が狭くなることもあるでしょう。
求職者は、まず就職しないことには、お金が無いなどの現実的な問題があるからです。
たとえ今は多少の預貯金があっても、
数か月後には底をつくとか考えると、不安になりますよね。
でも就職活動中こそ、あえてもっと広い視点でみることをおすすめします。
例えば、社長の立場で考えてみてください。
社長と言うと、会社で一番偉く、部下に命令している、
接待ゴルフなどのイメージがありますが・・・
就職活動の最終面接でも、最も重要なキーマンであることは確かです。
でも社長は会社を維持する責任がありますよね。
全社員に毎月の給与を支払うには、
売上を上げて、ちゃんと利益を出す必要があります。
しかもこのことに終わりはありません。
社長を辞めるまで、毎月毎月ずっと続きます。
これはかなりのプレッシャーなんです。
借金をしてでも社員には給料を支払わなくてはなりません。
この重圧に耐え続けられる人じゃないと、社長なんてとても務まりません。
社員は辞めて転職する道も残されている点では気楽なものなのです。
退職金が出る場合もあるし。
社員なら、毎日出社していれば、普通は毎月給料がもらえます。
上司から命令される、無理難題を押し付けられたり、
ノルマ、パワハラなど嫌なこともあるでしょうが。
また社員は仕事でどんなに失敗しても、命まで奪われることはありません。
でも社長にとっては、事業の失敗は死活問題であることも。
特に中小企業の社長は、事業資金を借り入れる時に、個人で保証人になることもあるため、
会社が倒産すると、借金だけが残ってしまう場合があります。
株式会社は出資の範囲で責任を負う仕組みになっていますが、
事業資金を銀行などの金融機関から調達する時には、
担保や連帯保証人などが求められるためです。
社長は個人的な責任が重くなってしまうのです。
求職者も就職活動はつらいでしょうが、
社長はもっと辛いんだなーと考えると、ちょっとは気楽になりませんか?
面接の時、表面はいばっている社長も裏では大変な苦労をしていると想像すると、
社長が少し身近に感じられるかも。