するとつい「どこでもいいので、就職しなくては」という気持ちになります。
就職や転職する目的が、お金を稼ぐだけなら、それでもかまいません。
でも自分のために働ける会社かどうかは、とても重要なことです。自分のために働く意識があると、会社選びも自然に変わってきます。
ある会社の創業社長の言葉にこんなものがあります。
「会社のために働いてはいけない。自分のために働きなさい。」
「会社は自分の夢をかなえる道具であり、場所である。」
正確ではないのですが、大体このようなニュアンス(意味合い)だったと思います。
ホームレスから一転、年商100億円を超える会社を創った人物だけに、説得力があります。
私もこの意見には賛成です。
会社のために働いていると、何かと不満が溜まります。
給料が安いとか、残業が多い、評価されていない、人間関係が上手くいかないなど、いろんな不満があります。
リストラされると、「こんなに会社に尽くしたのに」と思ってしまいます。
しかし自分のために働いている意識のある人なら、
「いろんなことを勉強させてもらえる。」
「しかも給料がもらえる。」
「一人ではできない大きな仕事ができる。」
「失敗しても自分の財産を失うわけではない。」
というように、良い方向に考えることができます。
このような意識を持っている人なら、たとえリストラされても、会社を恨むことはありません。
十分に勉強させてもらったので、次のステージに移るチャンスだと考えます。
独立した人に話を聞くと、「今考えると、会社員の時のほうが、気分的に楽だった。」と言います。
会社の中にいる時は、なかなか気付かないのですが、人は会社という組織に守られて仕事をしているのです。決して一人の力ではありません。
会社を自分が成長するための場所と考えたり、大きな仕事を成し遂げるための道具だと考えれば、働くことが楽しくなります。