就職活動の前に、地方自治体がどんな産業に力を入れているか調べてみる。

就職転職をする時は、あなたが住んでいる地域や、勤務したい地域が、どんな産業に力を入れているか、調べてみてください。

各都道府県ともに企業の誘致には熱心です。

業績の良い大企業を誘致できると、地域の雇用が生まれるし、莫大な法人税が入ります。

雇用が増えると、地方税である都道府県税や市町村民税も増えるので、地方自治体にとっても好循環となります。

したがって地方自治体が力を入れていて、雇用が多い、これから雇用が増えそうな職種のほうが、就職しやすいのは明らかです。

どんな産業に力を入れているかは、各都道府県で違いがあります。歴史的背景や特産物など、それぞれにストーリーがあります。

例えば、観光で人気の沖縄県で考えてみましょう。

沖縄県は、全国一失業率が高く、また平均所得も低いと言われています。

年間500万人以上の観光客が訪れる沖縄県では、ホテルなどの観光産業はもちろん、実はIT産業にも力を入れています。

主力は観光産業ですが、意外とIT産業が多いのです。

背景には県の支援があります。

沖縄県は島嶼性の問題で、昔から大きな産業が発展しませんでした。

*島嶼(島しょ)とは、大小のしまじまのこと

日本も島国ですが、沖縄県はさらに小さな島々からできています。

沖縄県は、東京や大阪などの大消費地からの距離が遠く、海上輸送や航空輸送が必要なため、コストがかかるので不利です。特に離島は不利です。

原料を調達する時に輸送コストがかかり、さらに製品を出荷する時にも輸送コストがかかります。

そのため、原料が不要で、現地で生産でき、1g当たりの付加価値の高い「花卉」や「健康食品」などが発展してきました。

花卉とは草花や観葉植物のことで、沖縄の菊は有名です。健康食品としてはウコンが人気です。

輸送コストの問題の他にも、資源が無い、技術が無い、大きな資本が無いなど、不利な部分がたくさんあります。

理工系の大学が少ないこと、本土の町工場のような、熟練工がいる会社が少ないことも原因です。

自動車関連産業などの下請けによる、技術の蓄積もありません。

でも幸いなことに、沖縄の気候や、青い海、独特な文化があるために、観光産業は発展してきました。ホテルはどんどん増えています。

最近では、IT産業にも力を入れています。資源が必要ないことや、それほど大きな資本が必要ないので、沖縄に適しているのです。

大切な環境を破壊することがないので、イメージ面でもピッタリです。ITは観光産業と両立できます。

実際に、コールセンター、ソフト開発会社、金融関連企業などを誘致して、ある程度の雇用効果が生まれています。

これらのほとんどが、本土の企業で、資金、人材、ノウハウなどを導入しています。

でも残念なことに、地元である沖縄県の人材では不足している部分もあり、雇用のミスマッチがおこっています。そのため県外の社員が多い会社もあります。

沖縄県民の気質が関係しているかもしれませんが、せっかく就職しても離職者が多いようです。

最近はインターンシップを取り入れることで、企業と求職者のギャップを埋めようとする試みもあります。

就職してから「こんなはずではなかった」というようなことを防ぐためです。

沖縄は、琉球王国の時代には、アジアの交流拠点として、栄えてきた歴史があります。

そして今、またアジアのハブとして注目されています。地理的にアジアの中心にある沖縄は、情報や流通の拠点としての可能性があるからです。

あなたの住んでいる地域でも、きっと力を入れている産業が、何かあるはずです。そしてその背景にはストーリーがあります。

これから伸びそうな産業を探してみてください。きっと就職活動のヒントになります。

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