景気とは、経済活動の状況のことです。活気がある状態を「好景気」「好況」、無い状態を「不景気」「不況」といいます。
好景気になると、仕事が多くなるので、人手が不足します。そのため好景気の時は、就職や転職がしやすくなります。
逆に不景気だと、仕事が減るので、人手が余ります。そのため不景気だと、就職や転職は難しくなります。
今は100年に一度の不況だと言われていますが、歴史的に見ても景気は循環しているので、いつか必ず回復します。
問題はそれがいつなのかということですが。
景気はファンダメンタルな要素でも左右されます。政府が発表する経済指標や、企業の業績などが、株価や為替に大きな影響を与えます。
しかし結局は「人間の気持ち」の部分が大きいのです。
大勢の人が景気が良くなると思えば、景気は上向きます。みんながお金を使うようになるので、商品が売れます。
会社が儲かれば、賃金が上がったり、ボーナスが増えることもあります。業務を拡大するため、社員を増やす会社もあるでしょう。
反対に大勢の人が景気が悪くなると思えば、景気は下向きます。みんながお金を使わないようになるので、商品が売れません。
会社が赤字なら、賃金をカットしたり、リストラをすることもあるでしょう。
人は将来が不安なら、お金を貯蓄にまわす傾向があるので、消費が縮小します。
そのため、若い時には仕事があり、さらに老後が安心な社会が、好景気の前提になります。
また、不景気の時でも、全ての会社の業績が悪いわけではありません。
中には過去最高益を出している会社や、売上が何倍にもなった会社があります。
不景気は新しい産業が生まれ、労働力がシフト(移行)するチャンスでもあるのです。
それに不景気になると、企業はコスト削減や業務改善など、あらゆる努力をします。
そうして生き残った会社は強いので、景気が再び回復した時には、以前よりも大きく成長することがあります。
こんな会社が、就職や転職の狙い目です。