現在は100年に一度の不景気だと言われていますが、雇用は必ず回復するものです。
チャンスは必ず来ます。
・景気は循環する
人類の歴史は、好景気と不景気の繰り返しです。歴史的に見ても景気は循環しているので、いつか必ず回復します。
1929年に始まった世界恐慌だって、人々は乗り越えてきました。
1990年代には、ニューエコノミーと言われた、米国のIT産業を中心とした好況がありましたが、ITバブルの崩壊で終わりました。
*ニューエコノミーとは、IT産業が発達することで、需要と供給が一致でき、インフレも失業も起きない状態のこと。
でも米国は、新たに住宅バブルを作り出します。それも結局は終わることになるのですが。
日本も1980年代後半にバブルを体験しましたが、1990年にはバブル崩壊しました。
このように好況と不況は循環するので、長い目でみれば、いつか必ず回復するものです。
・政府の対策
景気が悪くなると、失業率が高くなり、犯罪の発生率も高くなるので、治安が悪化します。
最近は、引ったくりなどの犯罪で、年齢層や動機に変化が出ているようです。経済的な理由から、初犯を犯してしまう人が増えているとのこと。
不景気になると、政府は必ず何らかの経済対策を打ち出します。国会議員は選挙で有権者の支持を得るためにも、景気対策が欠かせません。
そのため政府が力を入れようとしている分野は、雇用が多くなります。
最近では、自然エネルギーを使った太陽光発電や風力発電、エコカー、省エネ家電などが注目されています。
医療分野では、医師や看護師が不足している状態が続いています。医療対策も急務です。
・労働人口の減少
日本は小子化や高齢化により、将来は労働人口の減少が心配されています。
人口が減るということは、国全体の生産力が減り、同時に購買力も減るということです。
労働人口が減るので、必ず人手不足の時代は来ると予測されます。
製造業では、昔から外国人の労働者が多かったのですが、最近では医療分野でも、外国の看護師を招くなどの取り組みが行なわれています。
ただし、どんどん機械化やコンピュータ化されることで、人手が不要になっている仕事もあります。
少し前までは、数人で行なっていた仕事が、一人でできるようになりました。
最終的には、人間にしか出来ない仕事だけが残ることでしょう。
自動化するにしても、誰かが機械を作らなければいけないし、誰かがプログラミングしなければなりません。
したがって製造業やIT関連の仕事は、今後もなくなることはないでしょう。
・新しい産業の創出
不況は新しい産業が生まれ、労働力がシフトするチャンスです。
米国はグリーン・ニューディール政策という経済政策を打ち出し、500万人の雇用創出を目標にしています。
最近ではインターネットやパソコンが、ごく普通に使われていますが、十数年前に現在のような状態になることを予測できた人は、ほとんどいなかったはずです。
携帯電話も今では大きな産業になっていますが、20年前には見かけませんでした。
したがって、10年後、20年後には大きな産業に発展していて、人々が当たり前のように使っている製品や技術が、今は見えていないだけだという可能性は十分あります。
これからも、どんどん新しい産業が生まれてくることでしょう。
ロボット産業なども有力です。
雇用はいつか必ず回復するものですが、今と同じ産業で就職できるとは限りません。
新しい産業についていくためには、求職者も自らスキルアップし、就職の条件を満たすように勉強することが大切です。