「私に仕事ができるだろうか?」
「他の社員より、能力が劣るのではないだろうか?」
などといった不安があると思います。
でも経済学の「比較優位」を理解すると、誰にでもやるべき仕事が、ちゃんとあることが分かります。
誰でも役割が必ずあるので、引け目を感じる必要はありません。
高卒の人や、大卒でも理系出身の人は、経済学を学ぶ機会が、ほとんどありません。
でも社会に出ると、経済学が必要な場面も多いのです。
経済学を知らないために、判断を誤ったり、非効率な仕事をしたり、詐欺などのトラブルに巻き込まれることもあります。
経済学の中でも、就職や転職の際に、ぜひ知って欲しいものに、比較優位があります。
どんなに優秀な人でも、一人で全て行なうより、仕事を分業することで、効率がアップすることができます。
しかも、優秀な人、普通の人、お互いにメリットがある関係を築くことができるのです。
このことが理解できれば、仕事のことで悩むことが減るかもしれません。誰にでもやるべき仕事があることが、分かるからです。
例えば、何でも出来る社長が、秘書や経理を雇うのも、比較優位があるからです。
社長は、社長にしか出来ない仕事に専念したほうが、ビジネスの効率はアップします。
したがって、誰にでも仕事の役割はあるのです。
経済学というと難しく感じるかも知れませんが、入門書としてお薦めの本があるので紹介します。

出社が楽しい経済学
もっとわかりやすいマンガもあります。

マンガでわかる!出社が楽しい経済学
この本は、一般の人でも興味の持てる話題で、経済学が楽しく学べるようになっています。内容がとてもわかりやすいです。
比較優位はもちろん、サンクコスト、機会費用、インセンティブなど、社会人として知っておいたほうがよい知識が、たくさん掲載されています。
モラルハザードや逆選択がわかれば、詐欺の被害から、身を守ることができるかもしれません。
価格差別は、マーケティングでも重要な知識です。
経済学がわかると、消費者としての自分自身を守ることができます。
また、企業が何を考えて活動しているかもわかるし、社会の仕組みが見えてきます。
「あ!これはあの法則が働いているな」とか、「この法則が活かせそうだ」と気づくからです。
もしかしたら、仕事が楽しくなってくるかもしれません。
あなたも就職や転職前に、経済学の基礎だけでも学び、仕事の不安や悩みを吹き飛ばしましょう。